紅とのぞみの間にあった誤解が解けて、また穏やかな日常が戻った。だがその中でひとつのぞみの日常に微妙な変化があった。
 それはあやかしの親達ののぞみに対する呼び名だった。今までは"先生"と呼ばれていたのが、いつのまにか"お嫁さま"になっている。
「お嫁さま、わが子をよろしくお願いします」という具合だった。
 もちろんのぞみは真っ赤になって「私はお嫁さまではありません」と否定をする。
 だが紅がのぞみの肩を抱いて、「照れているのだよ」と、ちゃちゃを入れるので意味がなかった。
 それにしても、なぜ突然あやかしたちがのぞみを"お嫁様"と呼ぶようになったのか…。
 その答えをおしえてくれたのは、こづえだった。