だが、二人は納得しない。そして驚くべきことを言った。
「オイラの母ちゃんが、のぞ先生と紅さまは絶対あやしいって言ってたぞ! 二人でやらしい所へ行くつもりだろ」
「な…!」
のぞみは絶句して真っ赤になった。
鬼の一家は子沢山で、保育園に通う歳の子は彼らを含めて三人だが、上に兄弟がたくさんいる。だから時折こんな風に訳もわからずませたことを言うのだ。それにしても聞き捨てならない、ひどい内容だ。
鬼の子の母親は、一体何を子どもに吹き込んでいるのやらと、のぞみの頭にもツノが生えそうな心地がした。
一方で紅の方は平然として、「やっぱり、鬼はするどいなぁ」と言った。
「な…!紅さま!」
「やーい!あたりだあたり」
鬼の子二人が大喜びではやし立てる。のぞみはますます頭から煙を出した。
「オイラの母ちゃんが、のぞ先生と紅さまは絶対あやしいって言ってたぞ! 二人でやらしい所へ行くつもりだろ」
「な…!」
のぞみは絶句して真っ赤になった。
鬼の一家は子沢山で、保育園に通う歳の子は彼らを含めて三人だが、上に兄弟がたくさんいる。だから時折こんな風に訳もわからずませたことを言うのだ。それにしても聞き捨てならない、ひどい内容だ。
鬼の子の母親は、一体何を子どもに吹き込んでいるのやらと、のぞみの頭にもツノが生えそうな心地がした。
一方で紅の方は平然として、「やっぱり、鬼はするどいなぁ」と言った。
「な…!紅さま!」
「やーい!あたりだあたり」
鬼の子二人が大喜びではやし立てる。のぞみはますます頭から煙を出した。