「だって……別の部屋には楓姉ちゃんが……」


 オレは意識がもうろうとしながら必死に言葉を絞り出した。


「だから、よけいにもえる」


 えぇぇ~っ‼ 隼翔~‼

 オ……オレの必死の訴えは……。


「姉ちゃんが別の部屋にいると、またオレの部屋にいつ来るのかわからないからリスクはあるけど、それと同時にスリル感もある」


「隼翔……」


「だから、やめない」


「え……?」


「葵がいくらダメと言ってもオレはやめない」


 隼翔はそう言うと、再び隼翔の唇がオレの唇に重なった。


 今度は、さっきよりももっともっと深くて甘いキスに……。





♡end♡