「いいから姉ちゃん、早く部屋から出てって。それに友達も待ってるでしょ」


「はいはい、わかったわかった。じゃあ、お二人さん、仲良くね」


「だから何言ってるんだよ、姉ちゃんは‼」


 少しだけムキになっている、隼翔。


「なにもそんなにムキにならなくてもいいでしょ。かわいい冗談じゃない」


 楓姉ちゃんはニコニコしながらそう言った。


「何が『かわいい冗談』だよ」


 隼翔のツッコミに楓姉ちゃんはニコニコしながら隼翔の部屋を出ていった。