きっとオレも隼翔も夢中だったから……。


 …………。


 ……あ……。


 あぁぁ~っ‼ 思い出したら恥ずかしくなってきたぁ~‼


 恥ずかしくなってきたら、体中の血液が一気に顔に集中したように感じた。


 今、きっとオレの顔は真っ赤になっている。


「どうしたの? 葵。顔真っ赤になってるけど、熱でもある?」


 やっぱり。


 オレの顔が真っ赤になっているのを楓姉ちゃんが気付いた。


「……だ、大丈夫だよ。ありがとう、楓姉ちゃん」


 オレは慌てたせいか、それが言い方に表れてしまった。


「そう? 大丈夫ならよかったけど」