不思議に思っていると、ふいに右手をつかまれてパクっと食べられた。

「ひゃっ。」

ペロリと舌を絡ませてくる。

「真知美味しい。」

羞恥で固まった私に、優くんはニヤリと悪戯な笑みを浮かべた。

あ、これは。

思うと同時に、手をつかまれたままキスをされる。
そうくると思ったよ。
思ったけど、抗うことなんてできないでしょ。

「唇も甘くて美味しいね。」

どう考えても、優くんが一番甘いと思います。

そんなこんなで、私たちの甘いクリスマスの夜は更けていった。


【END】