口に入れるとドライフルーツの甘さがじゅわっと広がる。
同時に、甘い香りが鼻から抜けた。

「美味しい。」
「よかったです。一日置いた方がしっとりして、より美味しくなりますよ。明日、楽しみですね。」

可憐ちゃんはラッピングまで用意してくれ、綺麗に箱に入れてリボンをかけた。

明日、優くんに食べてもらうんだ。
優くん、喜んでくれるかな?

無駄にいろいろ想像してしまう。

何か、今から緊張してきた。