「夕方だけ、人間の姿になることが出来る。だからはじめて陽菜が来た時はびっくり!」

「それは私もびっくりだよ。猫耳付けてたし。」

「うん。」

「じゃあ質問! 猫って9つ命があるってほんとなの?」
「本当だよ。僕はずっとあの家にいるの。」

「じゃあ、私が生まれた時から?」

「それよりも前から。僕は生まれ変わってもあの家にずっといるよ。」

やっとわかった。
アルバムの猫もきっと全部シロなんた。

「シロ。このことは内緒にする。だからこれからもおじいちゃんと一緒にいてあげて。」

「もちろんだよ。」

時間まで話して、時間になったら猫の姿になったシロ。

シロを抱っこして家に帰るとおじいちゃんに
「もうすっかりお友達になったんだね。」
と言うわれた。
「にゃ〜」

「うん!」