毎回別れたあと、後ろを振り返る。

けれどシロは居ない。

その代わり、最近猫のシロが何故かいる。

『僕は猫だよ。』

優しい声が頭の中をぐるぐるする。

「お前は本当はあのシロなんじゃにゃいの?」

「にゃ〜」

猫に言っても分かるはずなく、1人で笑うしかできない。

「お前とあの人が一緒なら、なんか不思議だね。」


次の日もその次の日も、シロと会うが、別れた後必ず猫のシロが居る。

「お前は化けているのかにゃ?」

「にゃ〜」

シロを撫でながら話しかける。

「お前と話していると、あの人のことを思い出すんだよ〜?」

自分でも気がついていた。

私はあの人の事を好きになっていた。

けれど伝える気はない。

この想いは自分の心に閉じ込めておこう。