押し入れからアルバムをいくつか出して見てみると、ランドセルを背負った私の横に白い猫がいた。

他のアルバムには私がまだ赤ちゃんの時の写真にも写っていた。

「猫ってこんなに長生きだっけ?」

「猫の命は9つあるってよく言うでしょ?きっとおじいちゃんや陽菜達を護っているんだよ。」

「護る?」

「そう。だから大切にしないとね。」

「そうだね。」

お昼ご飯を食べ終わったあと、お使いを頼まれた。

「村田さんの家分かる?村田さんにいちごを持って行ってくれないか?」

「いちご? 別にいいけど。」

「そうか。あまり遅くなるんじゃないよ?」

「わかってるよ!」