春休みも終わり、クラス替え。

みんな少し緊張してる様子だが、もう既にグループは作られていた。

「今野陽菜さんだよね?」

「はい。」

「私も同じ苗字で、なんか仲良くしたいと思ってて!」

そう話しかけてくれたのは、今野あかりさん。名前の順の席なので、私の前に座っていた。

「これからも1年間よろしくね?」

「こちらそこ、よろしくお願いします。」

「あははっ!おかっしい。同級生なのに敬語って!」

あかりさんは大笑いした。

それを聞いたあかりさんの友達らしき人が来た。

「どうしたのあかり?」

「陽菜ちゃんが面白くて!」

「えっ、面白くてないですよ?」

「この敬語が面白いの!同級生に敬語って。」

「確かに!」
とあかりさんと一緒に笑う、夢花さんと、由奈さん。

「今野さんって静かな子だと思ったけど、意外と面白い子。私の事は、夢花。呼び捨てでいいよ!」

「私は由奈。夢花と一緒で呼び捨てOK!」

「で、私があかり。これからよろしくね!」

「陽菜です。よろしくね!」