衝撃のラストに思わず息を呑む。そして気づけば頬を伝った涙。久しぶりに流したそれは温かかった
殻を破って羽ばたきたいと思った時、読み返したい作品。玲生の台詞の一つ一つに心揺さぶられ、まるで私に向けて放たれた言葉のような気もし、何度も何度も励まされました
本作品は描写表現が非常に細かく、ページを捲った瞬間から登場人物たちに魅了され、虜にさせられます
お嬢様という理由から、小さな鳥籠から抜け出せなかった円香の目の前に、自分の好きなことを後悔ないよう果たしていく玲生が現れた。彼に影響されて、失敗も重ねていきながら、少女だった円香が一人の女性として成長していく姿には胸を打たれました
美文で綴られた本作品を只の恋愛小説、と片づけることはあまりに失礼な気がしています。彼らと出会えて良かった。生について考えさせられる。まさに示唆に富んだ作品でした
円香のように、私も進もう。愛の込められた嘘と共に