「そりゃ、あれだけ男を取っ替え引っ替えしてたら誰だって思うよ。人の彼氏も奪うような性悪女だって」
たしかに、告られればOKしてた。
でも、自分から誘うようなことはしてない。
「なにもしてないのに男子が寄ってくるんだもん。私、ルックス抜群だからなぁ〜。なんてったって、今年のミスコンだし?」
「莉珠。そういうとこだよ」
ドヤ顔の私をジト目で見てくるきらるん。
「え? なんか言った?」
「なんでも。っていうかさ、それだけ男寄ってくるのになんで僕だったんだよ、協力者。話したこともなかったのに」
「森瀬くんの教室覗いた時、きらるんが一番最初に目に飛び込んで来たから」
「そんな理由で僕なのっ?」
「うん」