「どんなところ……そうね。あまり旭くんのことはまだ知らないけど……。汚れた捨て猫を拾って里親を探したり、不真面目そうに見えて実は学校に来たときは真面目に授業を受けていて成績もよかったり、道端で困っているお年寄りの荷物を持ってあげたり、亡くなった知人の墓参りも忘れたりしない……そんなところよ!」
「……すげー知ってんじゃん。ストーカーかよ」
「は⁉ 違うわよ! ここ一か月くらい、授業中盗み見たり、放課後こっそりあとを付けたりしただけだから!」
それを世間ではストーカーと言います。
しかし、このお嬢様はそんなことをしていたのか。全然気が付かなかった……。もしかしたらお嬢様の財力でプロの探偵でも雇っていたのかもしれない。
「人聞きの悪い人たちね! 好きになった人のことを知りたいのは、当然の気持ちじゃないの!」
強い口調でそう主張する麗華。すると、弥生の様子が変わった。不敵な笑みを浮かべるのを止め、真剣な面持ちとなって、俺の方を向く。
「ごめん旭」
「え?」
「この子、本当にあんたのことを好きみたいだわ。そういう子をからかうほど、私落ちぶれてないんで」
「えっ……」
麗華はそんな弥生の様子を見てきょとんとしていた。そんな麗華に弥生は近づくと、優しく微笑んで肩をぽんぽんと叩く。
「ごめん、私こいつの恋人じゃないんだ。私には別に彼氏がいるよ。ごめんね、嘘をついて」
「どういうことなの……?」
「あんた、旭のことよく見てるね。頑張んなよ」
「応援してくれるの⁉ あなたいい人ね!」
「……すげー知ってんじゃん。ストーカーかよ」
「は⁉ 違うわよ! ここ一か月くらい、授業中盗み見たり、放課後こっそりあとを付けたりしただけだから!」
それを世間ではストーカーと言います。
しかし、このお嬢様はそんなことをしていたのか。全然気が付かなかった……。もしかしたらお嬢様の財力でプロの探偵でも雇っていたのかもしれない。
「人聞きの悪い人たちね! 好きになった人のことを知りたいのは、当然の気持ちじゃないの!」
強い口調でそう主張する麗華。すると、弥生の様子が変わった。不敵な笑みを浮かべるのを止め、真剣な面持ちとなって、俺の方を向く。
「ごめん旭」
「え?」
「この子、本当にあんたのことを好きみたいだわ。そういう子をからかうほど、私落ちぶれてないんで」
「えっ……」
麗華はそんな弥生の様子を見てきょとんとしていた。そんな麗華に弥生は近づくと、優しく微笑んで肩をぽんぽんと叩く。
「ごめん、私こいつの恋人じゃないんだ。私には別に彼氏がいるよ。ごめんね、嘘をついて」
「どういうことなの……?」
「あんた、旭のことよく見てるね。頑張んなよ」
「応援してくれるの⁉ あなたいい人ね!」