「そういう事にしといて(笑)あずちゃんさ、俺と連絡先交換しない?」
口に頬張っていたドーナツをごくんと飲み込んだ
「それは……コホッ、どういう理由で?」
「……兄として?」
「じゃあ、いいよ」
そう言ってあずちゃんとは別れて家にむかった
「ただいま」
祐紀の部屋をのぞく
「おかえり、あれ、荷物それだけ?」
「祐紀の借りる、はい、これおみやげ」
珍し……
ドーナツなんてと思いながら小さな箱を開けた
えっ、俺がよく食べるものばかりだ
「広紀?これってお前が選んだ?あっごめん、広紀が選んだ?」
「何、謝ってんの?」
「あずさにお前って言葉は使わないでって言われてるから……」
「別に今いないんだし、兄弟なんだからよくね?」
「いや、癖で出ちゃったらいけないから……」
「ふ〜ん、何かわかるんだー、あずちゃんが選んだんだよ」
「あずさに会った?」
「駅前で偶然会ってお茶してきた、楽しかった」
「絶対あずさの事は好きにならないで欲しい」
「気に入ったけどさ……」
俺は立ち上がった



