「すげえな、広紀は……全国かー」
「うん……」
俺の隣にいた大輔が羨ましそうにバスを見送った
「あっ、祐紀、お前グループのアカウントどうなってるんだよ、既読つかないしさ」
「あー、携帯壊れて……」
「祐紀、携帯変えたの?」
愛羅が話しかけてきた
「まあ……」
「ブロックされてるかと思った、じゃあ、新しいの教えてよ」
「俺に用はないだろ?」
「今度集まるとか言ってたじゃん、それとも私に教えたくないの?」
「お前、しつこく送ってくるか……っ痛て」
「祐紀……口!」
「ごめん」
祐紀は携帯を出した
「返信はしないぞ」
「祐紀、俺と交換しとこうぜ」
「あぁ」
俺は大輔と交換をして免れた
「広紀から連絡入ったらメールするからな」
「わかった……あずさ、帰りにお茶して帰ろ」
「うん!」
あずさと手を繋ぎ近くのカフェへ向かった
祐紀達がいなくなり男3人と女5人になった
「愛羅さぁ、彼女の前で連絡先交換なんてするなよ」
「なんか……祐紀が変わった」
「愛羅がうるさいんだよ」
「だって2年ぶりで私は嬉しかったのに……」
後ろから女子から声がかかる
「でも、愛羅はもう過去の女でしょ?」
「そうだぜ、彼女に気つかえよな、俺ハラハラしたぜ、彼女が祐紀をつねったからさ」
「あー、そうね」
「まあ、広紀から連絡きてからだな、解散しようぜ」