「ちぇっ、ご褒美くれるかと思ったのに」
広紀はあずさから離れて男子の中に飛び込んでいき、みんなとハグをしていく
「ごめん、あずさ、止めれなくて」
「まあ、いいよ、嬉しそうだから」
「えー、いいの?」
「よけれなかったんだから仕方ないでしょ?」
俺は少し拗ねた
「……私の意思ではない……」
「うん、ごめん……」
隣で愛羅が会話を聞いていた
何?この子……めっちゃ祐紀の事を従えてんじゃないの?
こんな子が祐紀はいいの?
謝ってばかりじゃん……
愛羅は下を向いてブツブツ言っていた
「広紀、休みはないのか?」
3人の男友達が聞いた
「年末だな〜」
「会おうぜ、みんなで」
「いいよ、大輔に任すよ、休みの日が決まったら連絡する」
そう言って広紀はみんなと握手をしてバスに乗り込んだ
みんなは手を振ってバスを見送った
「祐紀も来るか?」
「予定がなければ……考えとく」
あずさは祐紀を顔を見た
考えとく?行かないかもなんだ……