「私が広紀くんを？……ないかな（笑）」

「同じ顔だよ」

「祐紀の方が優しい顔してるよ、それに今、祐紀と一緒にいる友達は広紀くんタイプだからね、私は好きにはなってないから……」

「京弥だろ？」

「知ってるの？」

「同じ中学だし、京弥もバレー部だったから」

「へぇ、じゃあ、祐紀は広紀くんと仲が悪いわけじゃないんだね」

「仲は悪くないよ」

「なるほど……何か関係性がわかったかも、ありがとう、私も少し祐紀との付き合い方がわかったような気がする」

「何？それ」

「ふふっ内緒、じゃあ、切るね、あっ充電しておいてあげてねー、バイバイ」

ブツッと電話は切れた

切れた電話をじっと見て、悪いとは思ったがあずちゃんとのトーク画面を開いた

トーク内容は特に甘々な事は書いてなく約束の時間とか場所とかが書いてあった

時々電話のマークもある


なんだ、普通の会話だな

広紀は携帯に充電器を差し込み、祐紀に布団を被せて部屋を出た

楽しそうでよかった……