「あー、母さんも祐紀の彼女に会いたかったな」

「話しやすかったよ、美人ではないけど可愛い系でしっかり者って印象かな、でも母さんがいなかったから呼んだんだろ」

「祐紀がねー、広紀ならわかるけど」

「おい!俺は今は部活優先、祐紀はモテるんだよ」

「優しいもんね、祐紀は(笑)」

「だから俺は彼女を作らないだけだからな!」


「はいはい(笑)」

「でも……彼女とはちゃんと話せてたよ、いい子だった」

「そっか、よかった……お父さん死んじゃってからただでさえ話さない子がますます話さなくなって心配だったのよね」

「まあ、確かに」

「時々休みでもふらっと出掛けるし、部活も入らなかったし、友達もいないんじゃないかと思ってたのよ

あんたは何でも自分で決めるし行動が読めないし2人の性格が反対すぎて、母さんは複雑……」

「京弥がいるから大丈夫だよ」

「同じクラスとは聞いてるけど合うのかしら」

「大丈夫だよ(笑)」