ばあちゃんは食べ終わった食器を片付け始める

「ばあちゃん、送るよ、食器を洗うのは母さんにまかせておけばいいから」

「じゃあ、帰ろうかね、広紀、またね」

「うん、ばあちゃんありがとう」


俺はばあちゃんと家を出た




「母さんさ、今日俺が帰ってくること祐紀に言ってなかっただろ?」


「えっ!言ったと思ってたんだけどな……」

「知らないって言ってたし、彼女が来てたよ」

「彼女?」

「うん、びっくりした……まあ、昼御飯まだだったから一緒にご飯食べに……あっ帰ってきた」



「祐紀ー」

奥から母親の声がした

「何?」

上着を脱ぎながら部屋に入る


「ごめん、母さんさあんたに言ってなかったんだってね」

「広紀が帰ること?聞いてないよ、予定たたないから言ってよね」

「明日、もしかしてあずちゃんと遊ぶのか?」

「なっ、名前出すなよ、もしかして母さんに言ったのか?」

「彼女がいるって言った、飯食ったって(笑)」

「はぁ、知ってたら会わさなかったよ、明日は会わない……風呂の支度してくる」


もう、広紀はお喋りだ……