母親と広紀が帰ってきたのは7時過ぎだった

「ただいま」

「そこで母さんと会った」

2人が一緒にリビングに入ってきた

「ふーん」

「あれ?祐紀怒ってる?」

「当たり前だよ、ばあちゃんを呼んでおいてさ母さんはともかく広紀は早く帰ってこいよ」

「悪い、大輔(だいすけ)と話が弾んで……」

「あれから大輔のとこに行ったのかよ」

「そう、午前練習って聞いてたからな」


大輔というのは中学の友達だ、同じバレーボール部だった奴で高校でも部活を続けてるらしい

「さっ、食べよ」


4人で久しぶりに食事をしたのはお盆以来だ

俺の母親は昔からバリバリ仕事をしていたキャリアウーマンで平日も帰宅はいつも8時くらいだ

だから広紀もいない今は夕食は俺は一人で食べる


ばあちゃんが夕方に夕食を作りにきてくれるが夜遅くなると危ないので6時には電動自転車で家に帰る

だからあずさは一緒に帰るのはやめようと言ってくれたのだ


「はぁ、お腹一杯」

広紀は食べ終わると隣の部屋で横になった

「母さんも久々に食べすぎたわ」

同じ行動をする