広紀と、あずさの会話はテンポよく続く
「祐紀さあ、顔いいから高校でもモテる?こいつ話さないからどうなんだろって思うんだけど?」
「もう、俺の事はいいよ、モテないから」
「祐紀はモテるよ(笑)でも、私とは話すよね!楽しい」
「中学の時の彼女にあまり話さないからって振られたのに?」
「広紀、やめろよ、元カノの話なんてあずさに失礼だろ、もう、お前は帰れよ」
「祐紀、お前って言わない……」
「あっ、ごめん……」
「ぷっ、おもしれぇ(笑)心配すんな、食べたら帰るよ」
「広紀くんは今日は何か用事で帰ってきたの?」
「大会が終わって久しぶりに土日に休みもらったから帰ってきた」
「聞いてないし……」
「じゃあ、明日は会うのやめようね」
「何で?……」
俺はテーブルの下であずさの服を軽く引っ張った
おっ、祐紀が甘えてる……お邪魔だな
「祐紀、俺、友達のとこに寄ってから帰るな、あずちゃん、またね」
「あっ、また……」