店に到着して注文を済ませた


「あずちゃんと祐紀はどうやって知り合ったんだ?」

「同じクラスだよ」

「ふーん、いいね共学」

「男子高なの?」

「うん、寮に入ってるよ」

「どうして?」


広紀はやっぱり話し方が上手い、少しずつ会話が成り立つように話す

俺だったら一気に説明してるところだろう……

「俺ね、バレーボールをやってて、強い高校に行きたかったから家を出た」

「へぇ、運動出来るんだね」


注文の料理が届いて食べ始める

「祐紀はバレーボールはしてなかったの?」

ピザを頼んでいたあずさは1切れ俺のハンバーグプレートに入れてくれた

「ありがと、中学までやってたよ、高校は何かする気にならなくてさ」

「双子でも性格違うんだね(笑)」

「あずちゃんから告ったの?」

「違うよ」

「マジか、祐紀話さなくない?」

「あずさとは話せるんだよ」

「祐紀、頑張ったな~、祐紀を動かしたあずちゃんに俺は興味深いな……」

「私は普通の子だよ~」

「ぷっ、どういうのが普通なの?」