あずさが教室に戻ってきた

6人が一斉にあずさの方を向く

「えっ?何?」

あずさは飲みかけのペットボトルを持っていた


「あずさ……」

「えっ?」

「(笑)喉が乾いた、それちょうだい」


「新しいの買って来ようか?」

「いや、あずさの飲みかけがいい」

俺はあずさに近寄りペットボトルのドリンクを飲んだ

「ちょっと外に出よ」

俺はあずさの肩を抱いて教室を出た



2人が教室を出るとそれを見ていたクラスメイトが京弥に寄ってきた

「えー、もしかして2人って?」

「だって、呼び捨てだったよね」

「気になってたんだよ、旅行の時に2人でアイス食べてるの見たんだー」

「まあ、そういう事だよ(笑)祐紀にしては頑張ったからみんな認めてあげてくれよな」


「祐紀からだったのか?あいつ喋れんの?」

「平野とは話せるらしいぞ」

「それって、やっぱり特別だよね」

みんな口々に言いながら俺達が教室に戻ってきた時には拍手で迎えてくれた