あずさはこっちを向いてくれた

「キス以上は初めてだったの?」

「うん……上手く出来るか緊張した、あずさが可愛い声を出すから我慢が出来なかった」

またふいと背中を向けて布団を頭からすっぽりと被る

あずさ?

鼻水をすする音がした

「あずさ?泣いてる?」

布団をゆっくりとめくる

「……祐紀はいつも急すぎる……ぐすっ、最初のキスの時だっていきなりだったし、今日だって……女子だって準備とかあるんだよ、可愛い下着用意したりさ……」

「ごめん、嫌だった?」

「嫌だったらちゃんと言うけどさ……私もごめん……キス初めてじゃないって聞いてちょっと何だろ、元カノ?」

「まぁ……」

「その……元カノより上でいたかったって言うか、上手く言えないけど経験済みって勝手に思っちゃって……嫌がって嫌われたらどうしようって思ったの」

俺はあずさの身体を自分の方にむけた

「あずさが初めてだった……好きだよ、緊張した(笑)」

俺はあずさを抱きしめた

「……私も祐紀の事が好き……1つになれて嬉しかったよ」



「あずさが素直になった(笑)俺も嬉しい〜」


涙を拭いゆっくりだけど濃厚なキスをした