「でも、置いておくにしても箱のままじゃ部屋が狭いでしょ?」

「まぁ、俺、ベッドがでかいから部屋を占領してるんだよ、あっ床冷たいからベッドに座って」

俺はジュースと一緒に生チョコを冷蔵庫から持ってきていた

「ジュースは机に置いておこうよ、こぼすでしょ?」

「俺がこぼす前提?」

「もちろん(笑)」

「普段は下で飲むからな〜」

ジュースを机に置いた

生チョコをベッドに持っていき、あずさを手でこっちこっちと呼ぶ

「壁にもたれて座って……」

あずさは俺の言う通り壁にもたれて座って足を伸ばす

「甘えていい?」

「どうやって?」

俺はあずさの太ももに頭を置いた

「(笑)ねぇ、身体半分出てるから(笑)方向変えよ」

俺はいつもの寝る向きになり頭のところにあずさの太ももをもってきてもらった

あずさと目が合う……

あずさは俺の頬をつんつんと優しくつついて笑ってくれた

「可愛いね、藤井くんは」

「男に可愛いって……こんなでかい男だよ?練習しようか?祐紀って呼ぶ練習……藤井くんて呼んだらキスね」

「うっ、頑張る……」