「藤井くんは甘いものが好きなの?」
「……うん」
俺は恥ずかしくて手で半分顔を隠した
「そう、阿部くんは甘いものそんなだったもんね」
俺は頷いた
「ここは美味しくて有名だから来たかった」
フォークで口に急いで放り込む
「せっかく遠くまで来たのにゆっくり食べれば?」
「男1人は恥ずかしいからすぐ出る」
「じゃあ今度一緒に入ってあげるからゆっくり食べなよ」
平野の方を見た
「本当に?」
「うん!私もカフェが好きだし、いつでも付き合うよ(笑)」
「あ、ありがとう」
隣に注文した料理が運ばれて平野は自分の席に戻り、俺もパンケーキを食べ終えて店を出た
「今の子クラスメイトなんだー」
「恥ずかしそうにしてたわね」
「1人で来るのが恥ずかしかったみたい、今度一緒に行こうって言った」
「デート?」
「えっ?デートじゃないでしょ」
「男の子と2人でカフェなんて(笑)」
「一緒にいる子が甘いものは苦手っぽいからそう思って誘ったんだけど……」
「誘ってどうだった?」
「嬉しそうにありがとうって……」
「そう、よかったね、あずの初デートか……」