無事に修学旅行も終わった

そして俺は携帯を手に持ってあずさを誘おうとしていた

どうしよう……どこか公園とか?あんまりお金使わなくていいところって……

ピンポーンと玄関のインターフォンがなる

「あっ、そうだ!忘れてた」

俺は急いで荷物を受け取りあずさにメールを送る

“今から家を出るけど大丈夫? ”

“ うん!駅まで行くよ”

“了解 ”

あずさは俺に甘える事をしない

デートも割り勘

今も家で待っていればいいのに駅まで来てくれる、会うまでの時間まで平等にしてくれる

同級生だからなのか……もしあずさが年上と付き合ったら甘えるんだろうか

駅までの時間はあずさの事で頭がいっぱいだった

駅に着くとあずさは既に待っていた

時間をちゃんと守れる子はいいなって思う

「旅行疲れはなーい?」

「疲れたよ〜(笑)でもあずさに見せたいものがあって」

「何何?」

「ついて来て」

俺はあずさの手をとり着いた先は

「ここ、俺の家」

「えっ、何か手土産を……」

「今日は誰もいないからいらない、どうぞ(笑)」