修学旅行の初日が終わり女子の部屋では恋バナが始まっていた

同じグループの4人で同じ部屋になっていた

「他のクラスの友達がさ、阿部っちに告ろうかなって言ってた」

「阿部っちなら有り得るよね、何人に告られるんだろう」

「あずはどう思う?」

「えっと、うん、告白できるって凄いね」

「藤井くんもなくはないよね」

「わかる〜」

「鈴は、まだかな〜」


鈴だけいなかった、多分告白だろうな


「私、ホテルのお土産のところを見てくるね」

あずさは部屋を出た


ホテルのロビーには人は少なかった

初日からお土産を買うと後で荷物が増えるからなのか、学校の貸切なのでみんな部屋で話してるのか……

ロビーの椅子に座って外を見る

今日は曇ってたから星があまり見えないなぁ


鈴から部屋に戻ったよとメールが入り部屋に戻ろうと立ち上がろうとした時

「あずさ」

後ろを向くと祐紀が歩いて来た


「びっくりした〜」

「へへっ」

あずさの隣に座る