月曜日
朝、駅で京弥に会う
「おーっす、祐紀」
「おはよ」
「おっ、イメチェン?」
「まぁ、少し(笑)」
「いいんじゃね?いつもお前は前髪が目にかかってたし、イケメンが隠れてたからな(笑)前髪をあげたのって中学の部活以来かな?」
「からかうなよ(笑)まあ確かにちょっとデコがスースーする」
「心境の変化か?」
「そうだな……うん!」
京弥は俺の背中をポンと叩いてくれた
中学からの親友にはお見通しのようだった
それが何かは聞かれなかった
2年2組の教室に入るとあずさの席を最初に見た
3人の女子達が集まっていた
「あず、可愛いじゃん」
「うん、その髪型似合う」
「そっかな、ありがとう(笑)」
周りを囲まれてあずさの顔は見えなかったが話の内容から髪型を変えたというのがわかった
俺は鞄を置いて京弥の席に行く
もうすでに京弥の周りには男子が何人か集まっていた
「おっ、祐紀いいじゃん」
「ありがと」
まさか同じ日に髪を切りに行っていたなんて偶然すぎるけど、何か嬉しかった
昨日はお互い連絡をとってなかったから……