「いちご大福だ〜、私大好きなの、このお店の美味しいよねー」

嬉しそうに笑っていた

「うん、俺も好き」

「お茶入れてもっていくよ、ソファーに座ってて」


俺はリビングに戻った


ふぅ、ゆっくりとソファーにもたれた

今、言う時じゃないのかな

旅行の時の方がいいのか?


とりあえず大福をあんなに喜んでもらえてよかった

笑顔を見てたら焦らなくてもいいのかなと考え始めてきた


「はい、お茶が入ったよ」

「でも、これは家の人に、俺はいいから」

「大丈夫、置いてあるから、ここのいちご大福って白餡なんだよね、私白餡ね、好きなんだー」

大福をパクッとくわえた

「んー、美味しい、幸せ〜」

「喉につまるよ、餡子もついてる」

俺は平野の口についた餡子を指でとり自分の口に入れた


「あっ、ごめん」

自分の行動にびっくりした

俺は何やってんだ、引かれるかな


ゴホッゴホッ

「お茶飲んで」

湯のみを渡した

「大丈夫?俺が悪いよね、びっくりさせた」

「……びっくりした」