「まぁ、お前が誰かと付き合う気になるのは応援はするけどさ、自分で言うのもなんだけどな、俺と一緒でお前もモテるからな?すぐ情報入ってくるぞ」

「えっ、俺?

モテないよ、告白とか高校に入ってからはされたことないし、モテる京弥に言われても……

まさか!男からとか?」


「ばーか(笑)女だよ、結構お前の事を聞かれるんだよ」

「そんなの知らないし」

「俺が答えてるからな(笑)」

「なんだよ〜、んなのわかるわけないじゃん」

「お前が女子と話さないからだろ?まあ、またゆっくり話してもらおうか」

「……わかった」


学校の近くってやっぱり見られるんだな

京弥に何て言おう……


次の日、特に京弥からは何も聞かれなかった

京弥は俺から話すのを待っているのかもしれない

2人での帰り道でも質問をしてこなかった……



「あず、帰ろう〜」

「うん!」

「ねぇ、藤井くんの噂知ってる?」

「噂?」

「昨日女子と歩いてたって」

「そう……」

「まあ、あの二人はモテるもんね」

「藤井くんもモテるの?」

「みたいよ、無口だけどかっこいいって」