「ちゃんと言えば大丈夫だよ」
「ちゃんと言えばって?」
「1度中学の時にクラスで打ち上げがあったんだけど私はまだ携帯を持ってなくてちょっと遅くなって怒られたことがあるの」
「女子は心配だよな」
「うん、高校生になってからは友達と夜に出るって事がないからね(笑)」
「真面目……」
「私って真面目なの(笑)」
「いいと思うよ、俺は真面目な子は好き……」
平野は下を向いて真っ赤になっている
「ありがと……」
「で?夜に行けるの?」
「あっ、友達とご飯食べに行くって言う……」
「友達か……」
平野と目が合う
無意識に俺は何を言ってんだろう
お互い目を反らせた
「また、考えよっか」
「うん、そうだね」
「出る?送るよ」
「えっ?」
「今度家に行かなきゃさ、平野の手作り食べれないから家を教えておいて(笑)」
「あっ、そうね、うん」
俺達は店を出て歩き始めた
店の中に同じ学校の女子2人がいた
「今の藤井くんじゃない?」
「私も思った、背が高いから目立つよね」
「女子といたよね」
「うんうん」