「悪い、少しだけ抜ける、すぐ戻るから」
「おい、大輔」
「何だよ、さっきの子じゃん、追いかけるのかよ、どんな関係だよ……彼氏いないんじゃないのかよー」
鈴の置いて帰った千円札を見ていた
「鈴ちゃん!」
店を出て歩いていた私は足を止めた
「出てきちゃだめじゃん、キャプテンなんだし」
「今日で終わり
もしかしてデートの邪魔した?声かけたから」
「違う、ばか!って送ったのは」
「俺がばか?」
「先週試合終わったじゃん、何で連絡くれないのよ、土曜日に終わったでしょ?新聞見たんだから」
「俺の中では今日が引退だったから今日メールを送るつもりだった」
「っ……それならちゃんとメールで教えて欲しかった、そうしたら今日来なかったし、女の子に食べさせてもらってるところなんて見なくて済んだのに」
「もしかして馬鹿はヤキモチ?」
「そんなことないわよ!ヤキモチなんて私が妬くわけないでしょ?」
大輔くんは私に後ろから抱きついてきた



