「それを言ってくれたら嬉しいのにな(笑)」
「嬉しいの?それはごめん」
「でも、あずさを抱く時は外してるの知ってる?」
「知らない」
「指をさ、奥まで……んぐっ」
「言わなくていい、わかった」
俺の口はあずさの手でふさがれた
あずさの手をとり、左手の薬指をさする
「いつか、ここに……」
「……祐紀」
「予約、ちゅっ」
「(笑)早過ぎない?予約って」
「予約は大事だろ、それに予約って言ったのには理由がある……」
「理由?」
「聞いてくれるかな……」
春休みに1日だけ広紀が帰ってきた日の事を話す
「広紀に大学で一緒にバレーをやらないかと言われた」
「どこで?」
「まだ決定ではないんだけど東京の可能性が高い」
「東京……」
「広紀はもちろん体育推薦だけど俺は頭で入ってバレー部に入る形になる」
「そう……」
「まだ広紀の部活が終わってないし、インターハイくらいでまあ、ある程度の大学が絞れるみたいだから夏に決めたいとは思ってる、決めてからあずさに言うのも嫌だから話しておきたかった」



