あっ俺喋り過ぎ……

俺は口の前に手をかざした

「どうしたの?」

「ごめん、俺ばっかり喋って……」

「そんなことないよ(笑)私聞くの好きだし藤井くんがこんなに話してるの初めてだね」

平野はニコニコしてそう言ってくれた



平野がいつも笑っているのは聞き上手だからか

織田や友達の話をいつもこうやって聞いてあげてるんだな

だからおしゃべりっていう印象が湧かなかった

「平野は何でカフェが好きなんだ?」

「私はとにかく甘いものが好き!和菓子も洋菓子も……親が許してくれるなら夕食もお菓子でいいくらい(笑)私は時々自分でも作るよ」

「えっ、食べたい……あっごめん図々しいよな」

「ううん(笑)全然だよ、人に食べさせれるように作るよ」

「た、楽しみにしてる……」

わー、俺今ものすごく恥ずかしい事を言ったんじゃないかな


お互いに目をそらせてしまった


「そろそろ出る?」

「うん」

俺は約束通り支払いを済ませて外に出た

「ご馳走様(笑)」

「美味しかったね、来れてよかった」

「うん、私も」