「えっ、そうかな……」
「今まで友達の恋話なんて聞いたことないもん」
もしそうだとしたらあずさのおかげだ
自分が幸せだったら人にも優しくなれるし前向きになれる
この間、大輔の本気を見た
今まで避けていた俺が大輔の恋を応援したいと思っている
そしてあずさへの気持ちも素直に伝えれるようになってきた
「あずさ、ありがとう」
「ん?……うん?」
何のことかわからないような笑顔だった
体育館に到着した
会場はとても広く俺は観客席に座ってからもキョロキョロしていた
「あっ、広紀くんを見つけたよ」
「うん、緊張してる」
「全然私にはわからないけど、祐紀だけが感じるものってあるの?」
「うーん、雰囲気かな?昨日さ、電話があったじゃん」
「うん」
「夜のミーティングでスターティングメンバーが発表されて入れたんだって」
「えっ、凄い」
「予選の時は誰が出てもおかしくない状態だったのに、全国大会で使ってもらえるのが嬉しかったみたい」
「祐紀だけに連絡が来たの?」
「ん?どういう事?」
「お母さんとか、大輔くんとか……」
「俺だけだと思う」



