「もしもし?うん、さっき返事したろ?本当に来てるよ(笑)」
ウトウトしていたあずさの耳には祐紀の声がなんとなく聞こえてきた
「凄いな、あんなでかいとこでプレーできるなんてさ」
広紀くんか……うっすら目をあける
「えっ?やりたくなったかって?まあ、もう昔の夢だな……
俺のトスなんて、広紀は誰のトスでも打たなきゃ上にはあがれないんだから俺の事は考えるなよ、緊張してるから電話かけてきたんだろ?
ちゃんと観客席から見てるから思い切りやれよな、うん、うん、じゃあな」
うしろからツンツンとつつかれた
「あずさ、びっくりした!起こしてごめん」
「ううん、広紀くん?」
「うん、緊張してた、広紀の夢だったからな」
「2人の夢じゃなかったの?違う?」
俺は返事が出来なかった
まだ濡れていた前髪から雫がおちる
タオルを頭にかぶせた
「昔は確かにな……子供の頃の夢だよ」
「そう……」
ちゅっ
あずさの唇に軽くキスをした
「ぼーっとしないで(笑)シャワーしてくる?1回する?」
「えっと……シャワー」
「うん、待ってる」



