「そのクッキー私にくれないか?良かったら、私が食べてあげよう!!」
「え?」
「実は、私はクッキーが大好物なんだよ!!だから、その手に持っているクッキーをくれないか?」
そう言って、ティムはハンプトン子爵令嬢が持っているクッキーを奪い取り、勝手にパクパク食べ始めた。
ハンプトン子爵令嬢は、ティムの行動にビックリして固まっていたが、時間が経つと何か吹っ切れた様子で笑い始めた。
「ティム殿下って、意外と面白いのですね!!」
「意外とってなんだ!!?意外とって!!?」
ティムが怒るとまたハンプトン子爵令嬢が笑った。
そして、ティムもつられて笑った。