「君はほんとに元気だね。もうヘトヘトだよ・・・」
「そんなことないよ。リョウ君が体力なさすぎなだけ。あと、私はユリナ。君なんて子ども扱いしないで!」
「はいはい」
「はい、は一回!」
お母さんみたいな物言いに君こそ僕を子ども扱いしているんじゃないかと心の中で呟く。
ゲームセンターでクマを取った後、彼女のテンションはヒートアップして太鼓のリズムゲームや穴から飛び出してくるワニをソフトハンマーで叩いていくパニックゲームなど、とにかく体力を消耗するものばかりをせがまれ一緒にさせられた。
体力的にはそれらが効いたが、最後に撮らされたプリクラは精神を著しく消耗させた。
モデルポーズをノリノリで決めていく彼女に対して僕は画面の指示するポーズの一切を無視した。
でも不愛想な真顔で映れば後から出てくる写真を彼女が見て「リョウ君楽しくなかったの?」と悲しそうに聞かれるかもしれないから、愛想笑いはなるべく浮かべる様に意識していた。
実際に印刷された写真を見ると、愛想笑いというよりは苦いものをかみ砕き堪えているような、そんな苦悶な表情を浮かべる僕が写っていた。
肌は美白に、唇は真っ赤に、目は金目鯛のように大きくされているものだから余計に気持ち悪かった。
SF映画のエイリアンの方がよっぽど可愛げがある。
「そんなことないよ。リョウ君が体力なさすぎなだけ。あと、私はユリナ。君なんて子ども扱いしないで!」
「はいはい」
「はい、は一回!」
お母さんみたいな物言いに君こそ僕を子ども扱いしているんじゃないかと心の中で呟く。
ゲームセンターでクマを取った後、彼女のテンションはヒートアップして太鼓のリズムゲームや穴から飛び出してくるワニをソフトハンマーで叩いていくパニックゲームなど、とにかく体力を消耗するものばかりをせがまれ一緒にさせられた。
体力的にはそれらが効いたが、最後に撮らされたプリクラは精神を著しく消耗させた。
モデルポーズをノリノリで決めていく彼女に対して僕は画面の指示するポーズの一切を無視した。
でも不愛想な真顔で映れば後から出てくる写真を彼女が見て「リョウ君楽しくなかったの?」と悲しそうに聞かれるかもしれないから、愛想笑いはなるべく浮かべる様に意識していた。
実際に印刷された写真を見ると、愛想笑いというよりは苦いものをかみ砕き堪えているような、そんな苦悶な表情を浮かべる僕が写っていた。
肌は美白に、唇は真っ赤に、目は金目鯛のように大きくされているものだから余計に気持ち悪かった。
SF映画のエイリアンの方がよっぽど可愛げがある。