『なんで毎日きてくれるの？俺は昔のことなんて全然覚えてないのに……悲しくなるだけだろ』

ある日きみが悲しそうに目を伏せながらつぶやいた。

全然わかってないなぁ……。


『全然悲しくない……！私はうれしいよ、だって毎日結くんに会えるから』

『…………』

『私と会えてうれしくない？私迷惑かな……？』


私はきみが笑ってくれるのがうれしくて、もっと笑わせたくて、そして一緒に私も笑いたくて。

でもそれが迷惑になっているならやめたほうがいいのかなって、不安にもなってしまった。

でも彼は首を横に振っていた。


『うれしいよ、咲雪がきてくれてうれしいけど、咲雪の負担になってない？』

私はニコッって笑って自信満々に口にした。

きみの目を見て、ちゃんと伝わるように。


『なるわけないじゃん……！結くんに一日でも会えなかったら私が倒れちゃうよ！』