今から放つコトバがきみを傷つけるとしても、私は帰りたくない。

ちゃんと伝えてからいなくなるって決めたから。


『わかんないよ!!!!だって言ってくれないじゃん!!!!勝手に決めつけてるじゃん!!』

『…………』

『私病気じゃないからわかんない!!!結くんだって毎日どうやったら笑ってくれるかなって思ってる私の気持ちわかんないでしょ!?』


雨がザァザァ降っているのに私の声は部屋中に響いた。

降り止まない雨はきみの心みたいだね。

私は晴れてほしいって思ってるのに。


私はぽろぽろ零れる涙を拭って、きみの元に向かって勢いよく抱きついた。


『言ってくれなきゃわかんないよ……!私バカだもん……言ってくれても私何もできないけど近くにいるよ……?』