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しばらくして、柴原さんにも朝ごはんを食べてもらうことに決めた。ある日すずが、“パパはごはんたべてない。すずも食べない”と言い出したからだ。

そんなことを言われてしまっては、必然的に柴原さんも朝食を取らざるを得ない。

私が朝食を用意して、すずと柴原さん二人で食べてもらうことになった。
といっても食パンを焼いただけとか肉まんチンしただけの簡単なもの。それでもすずが食べるのには時間がかかるし、柴原さんが一緒に食べてくれるなら私はその時間別のことができる。

私はキッチンで自分の朝食をかけこむと、夜のうちに洗っておいた洗濯物を洗濯機から取り出した。
この時間に干してしまおうという魂胆だ。

何だか最近、家事の時間配分が上手くなってきた気がする。柴原さんがちゃんとすずを見ていてくれるから余計にやりやすくなった。

うん、この役割分担は成功だ。

だけど、私は洗濯物を干している途中で柴原さんに文句を言いに行った。