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気づけば一年。
月日が経つのは本当に早い。
今日は姉の一周忌だ。

フォーマルに身を包み線香の香りが漂うと、一気に厳かな雰囲気になる。
すずはいつもと違うことを感じてか静かにしていたけれど、やがてその雰囲気にも慣れたのかいつも以上にキャッキャし始めた。

お経をもらうときもお坊さんに倣ってお経を詠んでみたり(もちろんあべこべだ)、合掌するときは手を二回叩いてみたり(それは神社でしょう)、やめさせるのに焦りながらもいろいろと可笑しくて、しんみりする余裕すらなかった。でもそれが逆によかったかもしれない。

圭佑さんも笑いを堪えるのに必死だったみたい。何度もハンカチで口を押さえていた。

グダグタの法要だったけど、きっとお姉ちゃんも喜んでいるよね？

姉が亡くなってからもう一年も経つなんて、改めて月日が経つのは本当に早い。
そりゃすずも大きくなるわけだ。

最近では言葉もしっかりしてきたし、わがままも増えてきた。イライラさせられることも多いけど、それでもやっぱり可愛いと思う。

子供は偉大だ。