「お昼なに食べ……ひぇっ!」

リビングへ入ったとたんガバッと後ろから抱きしめられ、驚きのあまり思わず可愛くない声が出た。

「な、なに?」

「美咲と二人きりになるのは滅多にないから」

圭佑さんは私の耳元で囁くように言う。
それだけで体がぞくっとした。

「……う、うん」

「ラブラブしたい」

「……!!!」

ラブラブって、ラブラブって。
まさか、まさか。
いや、期待してなかったわけじゃないけど。
でもやっぱり心の準備が……。

なんて私の葛藤は、強引に顎を持ち上げられ濃厚なキスをされた時点でどこかへ吹き飛んでいってしまい、一瞬にして体の力が抜ける気がした。

どんどんと体の中が熱くなっていくのがわかる。ドクドクと鼓動も早くなっていく。
キスをされるたびそれに応えようとするが上手くできない。

無意識のうちに私は圭佑さんの服をシワができてしまうほど必死に掴んでいた。