「うっ……。うっ……」
俺の手の甲にも、涙は垂れていく。
これでもかと思うくらい、まどかの涙は熱かった。
涙は、こんなに熱いものだったろうか。
熱い涙は、どんどんまどかのぬれた瞳から溢れ出る。
「1人で泣くな」
「え……?」
「泣くなら、俺のそばで泣かないと」
俺は慰めることができない。
君の熱い涙を止めることはできない。
けれど、君を愛する力は、誰よりも負けない。
君を熱い涙を流す必要がなくなるように、努力はしたいと思っている。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…