質屋の起源は鎌倉時代にまで遡るといわれているが、同じ鎌倉時代を描いた曽我物語には《夢買い》の話が出て来る。
ある日、北条政子の妹が日月を掌に掴む不思議な夢を見た。
その話を聞いた政子はそれは禍をもたらす凶夢であるから自分に売るように勧めた。
当時、悪い夢を売ると禍を転換できると信じられていたからである。
政子は吉夢と知って買い取った訳だが、結果としてその後、鎌倉幕府を開いた源頼朝の正室となるという話である。
ある日、北条政子の妹が日月を掌に掴む不思議な夢を見た。
その話を聞いた政子はそれは禍をもたらす凶夢であるから自分に売るように勧めた。
当時、悪い夢を売ると禍を転換できると信じられていたからである。
政子は吉夢と知って買い取った訳だが、結果としてその後、鎌倉幕府を開いた源頼朝の正室となるという話である。