「じいちゃん、ボケたんじゃない?」
孫娘の報告に息子夫婦は頭を抱えた。
なるほど、それならあの突然の浪費癖にも納得できる。
しかし本当にあのかくしゃくとした父親がボケたりするだろうか?
息子は自分の親不孝を棚に上げてとりあえず、自分の目で確認すべく離れに向かった。
ちょうど夕食時だったから、廊下を歩いて離れの父親の部屋の前に行く。
父親に声を掛けようかと迷ったがふと、襖が少し開いていることに気付く。
部屋の中でカチャカチャと食器の触れ合うような音がするので、開いた隙間から部屋の中を覗いてみた。
だがその瞬間、息子は驚きのあまり、あわや腰を抜かしそうになってしまったのである。
孫娘の報告に息子夫婦は頭を抱えた。
なるほど、それならあの突然の浪費癖にも納得できる。
しかし本当にあのかくしゃくとした父親がボケたりするだろうか?
息子は自分の親不孝を棚に上げてとりあえず、自分の目で確認すべく離れに向かった。
ちょうど夕食時だったから、廊下を歩いて離れの父親の部屋の前に行く。
父親に声を掛けようかと迷ったがふと、襖が少し開いていることに気付く。
部屋の中でカチャカチャと食器の触れ合うような音がするので、開いた隙間から部屋の中を覗いてみた。
だがその瞬間、息子は驚きのあまり、あわや腰を抜かしそうになってしまったのである。