芦屋堂馬は剣術を愛好する以外は普通の高校生。ある夜太刀を持った少女に襲われ、辛くも撃退する。奪い取った刀を見ると、どこかから声が聞こえた。だが堂馬は妖刀の声を信じず、そのまま家に帰る。
 普通に登校した堂馬は、帰りにまた襲撃される。今度は近所を騒がせる、村正を振るうという通り魔の男。これも倒し、持っていた脇差と一緒に警察に突き出した。
 次の朝、堂馬の家に彼を襲った少女が訪れる。能島風花というその少女は、剣術道場の娘。道場の元門下生で、師範代を殺した通り魔を追っていた。
 通り魔を成敗するはずが、逆に妖刀”無縁”に操られて堂馬を襲った彼女は、刀の返却を願う。それを承諾した堂馬。通り魔も捕まって一件落着と思われたが、通り魔は死んだはずの師範代に殺されていた。
 恨みで悪霊と化した師範代は、妖刀を持つ風花を狙う。怨霊に切られる寸前で、堂馬が駆け付け、無縁を用いてこれを倒した。
 全てが終わり、怪異を信じないまま堂馬は日常に戻る。だが彼はもう異常の世界に足を突っ込んでいたのだった。