今日は土曜日だ。
ショッピングモール内を見渡せば、私達と同じように学校が休みの学生と思われる少年少女が仲良く遊んでいる。
羨ましいと思うと同時に、私は葵や愛藍と遊んでいた日々を思い出していた。
あの頃は誰の目線も気にせずに、ショッピングモール内を走り回っていたっけ。
「茜さん」
その小緑の声に私は振り返る。
すると小緑は私の右腕を掴むと、先ほどの見ていたブレスレッドを強引に私の右手首に付けていた。
って小緑、何やってるの?
「なにこれ?」
「あげる。茜さん色気ないし」
恋やお洒落には興味はないと言っておきながら、その小緑の言葉には苛立ちを覚えた。
やっぱり私、どうかしているんだろうか。
私は否定する。
「いいよ、自分のお金で買ったんだから自分で使ったら?」
「茜さんのために買ったの。今日付き合ってくれるお礼です。僕もお揃いの買ったから」
そう言って小緑は自分の左手首に緑色の石が光るブレスレッドを付ける。
同時にまた笑った。
「ペアルック!」
小緑の言葉に私は右手首に付けられたブレスレッドを確認する。
確かに小緑と同じ物だが、色が違った。
「なんで私は赤?」
「だって茜さんの名前に赤って入ってるじゃないですか。ってか知ってます?茜っていう色があるんですよ」
そんなことは知っている。
中学生らしく、知識比べで自慢したいのだろうが?
それなら負けない。
「知ってる?イタリア語で茜っていう曲名があるんだよ」
「まじっすか?」
「今度聞かせてあげる。絶対に感動するから」
いい宣伝になっただろうと私は胸を張った。
願わくは、『K・K』という作曲家を好きになってもらえれば言うことなし。
・・・・・・・。
って私、なんで中学生相手に本気になっているんだろう。
何だか恥ずかしい。
そんな中、何の前触れもなく小緑の悲鳴が聞こえる。
ショッピングモール内を見渡せば、私達と同じように学校が休みの学生と思われる少年少女が仲良く遊んでいる。
羨ましいと思うと同時に、私は葵や愛藍と遊んでいた日々を思い出していた。
あの頃は誰の目線も気にせずに、ショッピングモール内を走り回っていたっけ。
「茜さん」
その小緑の声に私は振り返る。
すると小緑は私の右腕を掴むと、先ほどの見ていたブレスレッドを強引に私の右手首に付けていた。
って小緑、何やってるの?
「なにこれ?」
「あげる。茜さん色気ないし」
恋やお洒落には興味はないと言っておきながら、その小緑の言葉には苛立ちを覚えた。
やっぱり私、どうかしているんだろうか。
私は否定する。
「いいよ、自分のお金で買ったんだから自分で使ったら?」
「茜さんのために買ったの。今日付き合ってくれるお礼です。僕もお揃いの買ったから」
そう言って小緑は自分の左手首に緑色の石が光るブレスレッドを付ける。
同時にまた笑った。
「ペアルック!」
小緑の言葉に私は右手首に付けられたブレスレッドを確認する。
確かに小緑と同じ物だが、色が違った。
「なんで私は赤?」
「だって茜さんの名前に赤って入ってるじゃないですか。ってか知ってます?茜っていう色があるんですよ」
そんなことは知っている。
中学生らしく、知識比べで自慢したいのだろうが?
それなら負けない。
「知ってる?イタリア語で茜っていう曲名があるんだよ」
「まじっすか?」
「今度聞かせてあげる。絶対に感動するから」
いい宣伝になっただろうと私は胸を張った。
願わくは、『K・K』という作曲家を好きになってもらえれば言うことなし。
・・・・・・・。
って私、なんで中学生相手に本気になっているんだろう。
何だか恥ずかしい。
そんな中、何の前触れもなく小緑の悲鳴が聞こえる。